彼の目がすき。無感情で光を持たないと称される、何を想っているのか分からない瞳が私を射抜くとき、その瞳の奥の奥にある彼の愛情が視線から注がれる気がするのだ。


彼の唇がすき。私を様々な言葉で彩ってくれるとき、いつも柔らかな彼の唇が震うのを見るだけでは耐えられない。どうせならいっそ、一生彼の唇が震わないように 私の唇で塞いであげようかな、と思うくらいだ。


彼の手がすき。少しずつ私の手を握ることを憶えた手が手繰り寄せるように手を握り、時々きゅっと締めるのが愛おしくてしょうがない。近頃は触れたところから熱を帯びて、どうしようもなく彼への想いが、熱に浮かされ、止められなくなりそうになる。


他にも彼のすきなところを挙げるとキリがないので、取り敢えずは、ここまで。


彼と過ごした11時間は普段よりやはり特別で、隣で過ごす彼はキラキラ瞬いていた。ずっと私の隣で輝き続けてほしいと月に願って、おやすみなさい。