寥
明らかに 飽き
厭
目を瞑って 想う。
彼の柔らかいほっぺたをやわやわと抓って、輪郭を撫でる。黙っているままの彼がどうしても愛おしくて、少し腕に力を込めて抱きしめる。そのままふにふにと唇に触れて、キスを落とす。啄ばむようなキスを待たずに舌を滑り込ませる彼を受け入れる。キスの最中に目が合うと、嬉しくて泣いちゃいそうになるので目は閉じたままで。彼は私の手を取って、あつく、かたくなった それに触れさせる。そして口角をほんの少しだけ釣り上げながら、また、云う。
「 ーーー が、悪いんだよ? 」
冷
最近 しんどい
もうだめなのかなあ
浸
花火に照らされた彼を、どうしても好きだったから、かなしくなっちゃったんです
卒
不思議なくらいの心地よさと安心感。
きっともう暫くは、私は彼しか愛せないみたいなので 不安がる間も無く勉強に時間を費やそうと思います。
契
朝のバスに乗るたびに、これから彼に会えるのかあ、なんて思いながら私は頬を緩ませる。
眼を瞑るたびに、瞼の裏に貼り付いた、私をすきだという彼の笑顔が私の心臓を高鳴らせる。
眠ろうとするたびに、隣で眠った時の彼の寝息や耳にかかった吐息を思い出して顔があつくなる。
私の一日は、会っていないときだって
彼に支配されてばかり。
耽
「彼との最中。私の首筋に唇を這わせていた彼が、徐に口許を歪ませ ふたつの掌をそっと、鋭く私の首に這わせる。それから、段々と力を込めて、私の脳に行き渡ろうとする酸素を遮断する。そして、いつものように感情を気取らせない眼で私を射抜きながら、耳許で愛の言葉や私の名前を囁く。朦朧とする意識のなかで、私はお腹の奥から感じる彼のすべて、それだけを愛しく想い、そっと、意識を手放した。」