目を瞑って 想う。

彼の柔らかいほっぺたをやわやわと抓って、輪郭を撫でる。黙っているままの彼がどうしても愛おしくて、少し腕に力を込めて抱きしめる。そのままふにふにと唇に触れて、キスを落とす。啄ばむようなキスを待たずに舌を滑り込ませる彼を受け入れる。キスの最中に目が合うと、嬉しくて泣いちゃいそうになるので目は閉じたままで。彼は私の手を取って、あつく、かたくなった それに触れさせる。そして口角をほんの少しだけ釣り上げながら、また、云う。




「 ーーー が、悪いんだよ? 」